上意下達のマネジメントを劇的に変えた管理職向け研修とは?/日本郵便㈱-後編

コラム&インタビュー

部下を褒めるのが苦手だった自分が、部下にポジティブな声掛けができるように

同じく研修の受講者である小原郵便局局長の福島好子氏も、部下とのコミュニケーションにおける自身の課題に気が付いたという。

「私は『相手を褒める』ことが大の苦手。部下とのコミュニケーションといえば、小言や叱責などネガティブな会話のほうが多かったかもしれません。でも、それでは、部下は常に私の目を気にして委縮し、自信も持てないんですよね」

研修を通じてそう思い至った福島氏は、部下のお客さま対応の中で、良い動きや応対があれば、即座に「今の対応は良かったね」とポジティブなフィードバックをするように心掛けているという。すると、部下にも徐々に変化が表れてきた。

「部下の一人が『最近、局長に褒められることが増えて、少し仕事ができるようになってきたように感じるんです』と言ってくれました。少しずつですが、自分の仕事に自信を持てているのではないかと思います。このように、部下たちが自分の仕事を好きになり、自信や誇りを持って業務に取り組めるようになってほしい。そして、部下一人ひとりが、お客さまから『あなたがいるからこの郵便局に来るのよ』と言われるような、『選ばれる郵便局』にしていくのが私の目標です」