Why do they leave soon?
なぜ、新入社員は入社
3年以内に辞めてしまうのか?
少子高齢化が急速に進む中、就職市場では「売り手市場」が続き、企業での新卒採用はより困難なものとなっています。相応のコストやマンパワーを投じ、やっとの思いで新入社員を採用できたとしても、早期離職してしまう社員も少なくありません。特にその傾向は中小企業において顕著で、厚生労働省のデータによると、従業員100人未満の企業では入社3年以内に約4割、30人未満の企業では約5割の新入社員が離職しているといいます。
なぜ新入社員は早期離職してしまうのでしょうか? それは、彼らが入社後に抱く2つの「ギャップ」が要因だと考えられます。一つは、対人関係におけるコミュニケーションギャップ。学生時代までの人間関係は、自分と価値観が似た友達とのやりとりがメインでした。しかし、社会に出れば価値観が全く異なる他者とのコミュニケーションが求められます。さらに、リアルコミュニケーションが当然の上司世代と、電話で話すことも臆するSNSコミュニケーションに慣れた新入社員では、そのギャップも大きいものです。このようなコミュニケーションギャップから、強いストレスを感じてしまうのです。もう一つは、仕事に対する理想と現実のギャップ。希望していた部署への配属が叶わなかったり、仕事が出来ない自分に悩んだりと、理想と現実との乖離に思い悩んでしまうことも少なくありません。